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競売物件の調査

裁判所資料(3点セット)を良く見る

裁判所資料には、物件の状況や占有者、その他の権利関係などについて比較的詳細に記載されています。

「現況調査報告書」には「占有者及び占有状況」として記されているので、そこは注目すべき箇所です。占有者の有無はもちろん、いた場合の占有期間、占有の根拠となる権利、その権利が買い受け後にも引き続き持続するものかなどといった重要な情報をここから得ることができます。占有者と所有者の間柄を含む基本情報から、賃料や光熱費は誰が払っているのかといったこともわかります。

「評価書」には都市計画法、建築基準法などの法令に基づく制限の有無も記載されています。これはその不動産を落札したあとにも、大きく影響してくる重要な要素なので、充分に確認してください。

また、所有権を取得しても自分の物にならない場合が有りますので「物件明細書」でよく確認して下さい。
裁判所資料を事前によく読むことで、リスクの高い物件を避けることができるので、余計なトラブルや心配を抱えることを大幅に減らせます。

必ず現地へ行く

物件を調査するときには資料だけ見て終わらせずに、必ず現地へ行って実際に物件を見てみましょう。
不動産は資料を見るのと実際に見るとでは印象がだいぶ違うものです。裁判所の資料は調査した段階では正しいのかもしれませんが、現時点と全く同じというわけではありません。
また、現地に行くことによって資料には記載されていない情報も得ることができるでしょう。

現地でのチェックポイント
建物の劣化状況をよく確認します。別途リフォーム代を見積もって検討する必要があります。
ガラクタなどの荷物が散乱していないか、ベランダはどうか等の建物の外周を確認します。
資料に占有者が居ると記載されている場合は、今もいるのかどうか確認します。
周辺の環境を把握します。(物件周辺を実際に歩いてみるのも良いでしょう)
物件に接している道路の状況を確認します。
建築基準法、都市計画法に違反する建築物はないか、又増築、再築が出来るかどうかを確認します。
投資用であれば周辺の家賃相場や土地相場を調べます。

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